デンソーとNGK、イリジウムプラグは、結局どっちがいいの?
バイク乗りなら一度は考えたことのある永遠の謎?ですよね。
そんなデンソーとNGKから発売されているイリジウムプラグを、両者比較インプレッションすることができました。
個人の感想ですが、ご参考にどうぞ。
デンソーのイリジウムプラグについて
プラグ本体の比較
どのバイク用品店にもNGK製のイリジウムプラグが売っていますが、デンソーは、なかなかお目にかかれません。
本体の比較をしてみます。
電極は、デンソーの方が細い
細い中心電極が見えます。
デンソー(左)NGKイリジウムプラグ(右)を比較してみました。
デンソーの方が中心電極が細くなっていることがわかります。
また、デンソーの外側電極にあるU字型の溝がポイント。正確な位置に火花を放電することができそうな感じ。
でも、微々たる違いしかないし、乗り味も大きな違いはないのでは?と思っていました。
試乗インプレッション
比較に使った車種は、スズキのスカイウェイブ400。
2004年型、SOHC4バルブ単気筒エンジン、燃料供給はインジェクション。ミッションは自動無段変速(CVT)です。
エンジン、駆動系ともに、一切カスタムしていません。
ビッグスクーターと言えば鈍足で非力でなイメージですが、これは400CCモデル。
ノーマルプラグのままであっても、街中での信号ダッシュではミッション車を寄せ付けない速さを誇ります。
NGKイリジウムプラグとの比較となります。
ちなみに、NGKイリジウムプラグに交換して500kmほど走行した後に、デンソーイリジウムプラグに交換しました。
ゼロ加速に違いはほぼない
まず、ゼロ加速はNGKとの違いはほとんどありません。
もともと鋭い加速が持ち味のスカブ400。初速の蹴り出しの鋭さは、ほぼ互角です。
中間加速は、デンソーの方が力強い
しかし、明らかに違いが分かったのは、中間加速。
NGKイリジウムプラグ時代、中間加速(時速40kmくらいからの加速)で少しもたつくというか、アクセルレスポンスが悪い感じがしていましたが、
デンソーのイリジウムプラグに交換してから、レスポンスよく車体をガツンと押し出してくる力強さが感じられました。
追い越し車線に出てスッと加速して追い越し完了するまでの体感時間が、明らかに早くなっています。
時速70km以上の速度域でも、車重の重さを感じさせずに速度が伸びていきます。
1クラス上の加速を楽しむことができます。
違いは乗り比べないと分からないレベル
ただ、これはNGKとデンソーを乗り比べてみて初めて分かった違いであって、
NGKイリジウムプラグでも、ノーマルとは明らかに違う加速を味わうことができるので、NGKが一概に悪いと言っているのではありません。
価格はデンソーの方が高い
デンソーのイリジウムプラグですが、NGKイリジウムプラグよりも若干高めの価格設定になっている点と、
二輪用品店で取り扱っている店舗があまり見かけないので、入手しにくい点が弱点かもしれません。
走りで選べばDENSO、信頼性で選べばNGK
NGK社の自動車レースでのノウハウが生きているプラグの信頼性も捨てがたいところですが、
パワー感を求める人はDENSO、
信頼性はNGK。
どちらも性能向上を体感できますが、個人的には
DENSOかなぁ。
4気筒車以上の多気筒車にお乗りの方はプラグ代の出費が大きいですが、単気筒やツインであれば試してみる価値はあると思います。
そろそろプラグ交換時期の方は、この機会にイリジウムプラグを試してみては?