これまで格安SIMのnuroモバイルを契約していましたが、
この度、第4のケータイキャリアとして誕生した楽天モバイルにのりかえ(MNP転入)しました。
果たして、乗り換えてみてどうだったのか?僕なりの視点でレビューしてみたいと思います。
少し長文となりますが、最後までご覧ください。
※ここでは、MNOとしての楽天モバイルについてお話します。特に注釈がない限り、MNOの楽天モバイルとしてお読み下さい。
楽天モバイルに乗り換えたきっかけ
2020年4月にMNO(=自社エリアを持つ移動体業者)として正式サービスがスタートした楽天モバイル。
簡単にポイントをまとめると、
- 国内通話、相手や時間に関係なく完全無料、
- 楽天自社エリアであれば、高速ネット接続し放題(上限なし)、
- 料金は、2980円(税別)のワンプライス。
これは衝撃的でした。
しかも、一年間基本プラン無料という先着300万回線限定のキャンペーンもやってます。
詳しくは、上の米倉涼子さんのバナーをクリックすると、楽天モバイルのHPに飛びます。
当初は、自社エリア以外(au回線ローミング)では2GBまで、超過分は128kbpsの速度規制ありとの厳しい条件が付いていましたが、
au回線ローミング時は、2GB→5GBへ増加、超過分の速度規制は、128kbps→1Mbps(=1024kbps)に緩和されました。
現状、楽天エリアはまだエリアが狭く、実質auエリアでの使用となりますが、
データ容量が5GBと十分であり、低速時でも最大1MBも速度が出ていれば、実用上十分です。
これが決定打となり、先着300万名の基本プラン一年無料キャンペーンが終了してしまう前に、乗り換えることにしました。
楽天モバイル(MNO)と格安SIMの違いとは?
ただ単に安いだけのケータイならば、LINEモバイルやOCNモバイルのような格安SIMがあります。違いは、自社が展開する電波エリアの有無です。
- 24時間完全通話し放題がある。
- 高速通信が使い放題となり、厳しい通信容量制限や、速度規制がない。
- 格安SIM並みの低料金を実現
が挙げられます。
まず、格安SIM会社は、基地局のメンテナンスをしなくてよい分、安いプランを提供できるのですが、電波を借りてサービスを展開しているため、
通話し放題プランがあっても10分までとか、
ゲームやYouTubeを見るとすぐに容量制限に引っかかって厳しい速度制限がかかるなど、
ハード&ヘビーに使いたい人には向きません。
一方の楽天モバイルは、自社エリアでサービスを展開するため、通話やデータ通信の制限はありません。しかも、格安SIM各社並みの低料金を実現。
楽天モバイルは、たくさん使いたい人も、安くケータイを持ちたい人にもおすすめできるケータイ会社です。
楽天モバイル、申し込みました!
楽天モバイルのHPから乗り換え手続きをしました。
身分証のアップロードが必要ですが、アップロードの環境がない人は、商品到着時に宅配便の配達員に身分証を提示することでもOKだそうです。
手数料は、旧携帯会社にMNP転出手数料3300円、楽天モバイルに新規事務手数料3300円です。
楽天モバイルを契約すると、事務手数料分の3300ポイント、ウェブで契約すると3000ポイントが加算されて後日ポイントバックされるキャンペーンがあるので、実質300円の負担です。
ただ、ちょっと残念だったのは、楽天モバイルの販売する端末に魅力的なものは少ないことです。
端末は楽天モバイルで契約せずに自分で用意することにして、とりあえずSIMカード単体で契約しました。
GEO(ゲオ)でau回線対応のXperiaの中古端末を購入
近くのGEO(ゲオ)でauから発売されていた中古のXperia XZ1を購入しました。
これまで使ってきた愛機のXperia XZ Premiumより一回り小さくなりますが、トータルのスペックはほぼ同じで、兄弟機種と言えるモデルです。
※他社端末をSIMロック解除して使用する場合は、自己責任でお願いします。楽天、パートナー回線の自動切り替えができない等、弊害が出る可能性があります。
楽天回線開通!
申し込みから3日後に、各種マニュアルとSIMカードが届きました。
楽天モバイルのSIMカードをXperiaに差し込み、旧携帯会社から回線切り替え手続きをネット上で行い、30分くらいで楽天モバイルに切り替わりました。
My Rakuten mobileというアプリで、現在楽天回線エリアにいるのか、パートナー回線(au回線)エリアにいるのかが分かるようになっていて、
自宅では楽天モバイルのエリア外で、au回線で接続しているようです。
楽天回線エリアにて、電波強度と速度チェック。
ここは、福岡県宗像(むなかた)市の冨地原地区。福岡県内で早くから楽天回線エリアが開通していた地区の一つです。
うーん、山奥で田舎っぽいところですが、エリアマップで見ると間違いなく楽天回線エリアです。
楽天自社回線エリアでの通信速度測定と、回線の自動切り替えができるか試してみたいと思います。
これが、楽天自社回線の実力!
My Rakuten mobileアプリで、現在のエリアを確認できます。楽天回線エリアでデータ無制限と出ています。
回線速度を測定してみました。使ったのは、おなじみのookla社のSpeedtestというアプリです。
pingは40台で、フレッツ光回線に匹敵するレスポンスです。
楽天自社回線に接続して測定した回線速度のリザルトです。
平均して下り20.5Mbpsくらいの速度が出ているようです。実用上は問題なく、ストレスもありませんでした。
ちなみに、一番下の列の20/08/31 20:34のデータは、楽天モバイルにのりかえ直前にnuroモバイル(NTTドコモ回線のMVNO)の時に測定したデータです。
ドコモ回線時代は下り平均16.4Mbpsだったことを考えると、楽天モバイル自社回線の方が速いことがわかります。
ただ、おそらく測定したエリアで楽天回線を使用している人は皆無に等しく、回線がガラガラだったから速かっただけかもしれないので、
これが契約者が増えて混雑してくると、どれだけの値を出すのかは分かりません。
au回線でローミング中の通信品質
最後に、au回線にローミングしている状態での回線速度を見ていきたいと思います。
データ高速モードで下り平均11.0Mbps、データ低速モードで下り平均で約1Mbpsでした。
低速モードでは、ネットの画像の読み込みに若干の待ち時間が発生する以外は、特にストレスはありません。YouTubeも360p画質で、止まることなく視聴可能です。
ちなみに、低速モードでの通信は、データ消費にはカウントされません。高速、低速の切り替えは、自身でアプリから簡単にできます。
特筆すべき点は、昼や夕方の混雑時間帯でも、低速モードの速度が1Mbpsを維持していたことです。
これなら、常時低速モードのまま使用してもストレスになることはほとんどないと思います。
結論、楽天モバイルはアリか?ナシか?
楽天モバイルが自社サービスを開始して数か月。
まだ全然認知されていないケータイ会社って感じなので、実際に使ってみてのレビューが必要と思い、ブログに書きました。
楽天モバイルの魅力を3つにまとめると、
- 国内通話、相手や時間に関係なく完全無料、
- 楽天自社エリアであれば、高速データ通信し放題(上限なし)、
- 料金は、2980円(税別)のワンプライス。
非常にシンプルで分かりやすいと思います。(通話無料は、au回線接続時も対象です。)
でも、楽天のエリアが全然狭いから敬遠している人も多いと思いますが、
自宅や職場、行動圏で楽天エリアがまだ開通していないとしても、au回線でも実質使い放題は魅力だと思うし、
今後、間違いなく楽天エリアが全国に拡大することを考えたら、先着300万回線限定の基本料無料のキャンペーンの間に契約する価値はあると思います。
実際に契約して一週間使ってみて、普通に使えるし、何の不自由もありません。
安くケータイを持ちたい人も、思いっきりケータイを使いたい人も、誰にでもおすすめできるケータイ会社だと思いました。
あとは、ショップの数が増えれば相談もしやすいと思うのですが…。