ちょっとそこまで

~何気なく撮った写真とバイクと旅の記憶~

スカイウェイブ400(CK41A)走行インプレッション。

スポンサーリンク

(f:id:ztourer:20200624232847j:plain

納車となって一週間で白煙が上がり、ご臨終となったスカイウェイブ400(笑)。

 

わずか125kmしか乗っていませんが、故障前に撮った写真を紹介しながら、走行インプレッションをしてみたいと思います。

 

もはや21年も前の不人気な400㏄スクーター。こんな車種の情報を探している人はいないとは思いますが、僕なりの目線でインプレッションしてみたいと思います。

 

www.xperia.life

足着き良好で、取り回しがしやすく、ゆったり乗れるライディングポジション

f:id:ztourer:20200619175717j:plain

ライポジは、シートが低くてハンドルが高いポジションとなります。 チョッパータイプのアメリカンみたいな感じです。ハンドルスイッチは、ヤマハ車と同じパーツが使われていて、操作に戸惑うことはありませんでした。

 

f:id:ztourer:20200623193110j:plain

特筆すべきは、足付きの良さ。身長163cmの短足の僕でさえ、両足べったりです(笑)。

サドル形状で足を下ろしやすいシートと、足を着きやすいようにカットされたステップボード。

このおかげで、一般的なバイクと同じように足を真下に下ろすことが出来ます。しかも、車重がとても軽く感じて(装備重量190㎏)、シートに座ったままペタペタと足を着きながらバックしたりできます。

これには感動しました。

 

f:id:ztourer:20200619150006j:plain

シート高が低く、足を前に投げ出して乗るポジションとなります。

ただ、足をフロントステップに突っ張ると、バックレストに背中が届きません(笑)。逆に、バックレストに背中を着けると、今度はハンドルが遠くなってしまいます。

 

f:id:ztourer:20200619101829j:plain

そこで、バックレストの位置を調整しようと思ってナットを緩めてみると、初代スカブには、バックレストの調整機構がありませんでした。かつて、純正オプションに厚いバックレストが存在していたようです。

 

f:id:ztourer:20200623165657j:plain

大きなスクリーンによる防風効果ですが、しっかりと体に当たる風圧を和らげてくれます。

ただ、走行中は風切り音がうるさいです。スクリーン下における負圧によって大きな音が発生しているのだと思います。(後期型では、 スクリーンの下にベンチレータが装備されて、改善されているんでしょうね。)

 

よく見ると、横方向に広がるようなスクリーン形状によって、手に当たる風圧を軽減してくれています。

 

初代スカブがデビューした1999年頃では、これが先進の空力性能だったのではないでしょうか。

 

蹴り出しの強大なパワーが自慢のエンジン

f:id:ztourer:20200619150020j:plain

400㏄単気筒SOHC4バルブエンジン。低回転からのトルクは強大で、信号待ちからの初速からガツンと加速します。

このレスポンスと塊のようなトルク感は強烈です。

 

 

 

f:id:ztourer:20200623112243j:plain

同じ400㏄スクーターのグランドマジェスティ400と比較すると、Gマジェが50㏄のスーパーカブのような加速だとすると、スカブ400はハイパワー系の原付2ストスクーターのような加速です。

 

これが本来の400㏄スクーターのパワーなんでしょうね。

 

ちなみに、初代スカブはキャブ車です。冷間時の始動では、オートチョークが稼働します。アイドリングは乱れることなく安定しています。

 

f:id:ztourer:20200623112259j:plain

奥に見えるエンジン。

初速はガツンと強烈な蹴り出しですが、30km/h以降は、スムーズにリニアに加速する感じです。スピードが乗ってからの加速は穏やかです。

 

高速走行についてですが、高速道路走行する前にスカブ君は壊れてしまい、結局分からずじまい。おそらく、400㏄の排気量を生かして伸びやかな加速が永遠と続く乗り味だったのでは?

 

しなやかなサスとコーナリング性能について

f:id:ztourer:20200619143608j:plain

乗り心地は非常にマイルド。リアサスには、リンク式モノショックを採用しているので、非常にしなやかに路面に追従しながら走るイメージです。

 

写真中央に、白いダイヤルが見えます。ダンパーの減衰力を33段階くらいに調整できる機構が備わっています。工具を使わずに手軽に調整できるのはとても便利です。

 

f:id:ztourer:20200616185737j:plain

リンク式モノショックが内蔵されている車体底面部。

ちなみに、減衰力を一番弱く設定すると、荒れた路面でも突き上げることがなく、スムーズに路面に吸い付くような乗り心地です。半面、フロントタイヤの接地感が希薄で、コーナリング中にフロントタイヤが浮いている感じで、何か心もとないと言うか、頼りないと言うか。

今度は減衰力を一番強くすると、多少ゴツゴツしますが路面の凹凸で突き上げる程ではなく、しなやかに路面に追従します。乗り心地を損なっていないのは、リンク式モノショックの威力なのでしょうね。また、フロントタイヤの接地感は上がり、コーナリング中でも安定して走れるようになりました。減衰力は、一番ハード側がおすすめです。

 

ただ、コーナリングの安定感は、5年後発売のGマジェの方が数段上ですね。

 

扱いやすいブレーキ

f:id:ztourer:20200616185548j:plain

ブレーキは、前後シングルディスクを装備。フロントブレーキは、タッチも性能も文句なしの出来です。グッとフロントブレーキレバーを握ると、奥の方でコントロールできる仕様なので、とても使いやすいです。

 

しかし、濡れた路面でフロントブレーキを握ると、フロントタイヤがロックして姿勢を乱してしまいました。とっさにブレーキを解除してすぐに握り直し、転倒は免れました(人間ABS?)。

タイヤの製造年を調べてみると、なんと2007年製のタイヤが装着されており、表皮のゴムはカチカチでした。タイヤ交換しないと、スカブの本来のブレーキ性能とコーナリング性能は分かりませんね。

 

f:id:ztourer:20200616185439j:plain

リアにもシングルディスクを装備。左レバーを握ると、リアとフロントが同時にブレーキがかかるコンビブレーキになっています。絶妙にリア寄りに制動がかかっているようで、コーナリング中に速度調整する時に役立ちそうです。

 

しかし、極低速でリアブレーキを引きずりながらバランスを取る走行はちょっと苦手のようです。

 

それと、左レバーはコンビブレーキでマスターシリンダーを2つ稼働させなくてはいけないためなのか、タッチは硬いです。前後ともデイトナの赤パッドに交換すると、僕の求めるブレーキに仕上がるかもしれません。

 

前後とも、ブレーキはとても気に入りました。

メーターの視認性が悪い…

f:id:ztourer:20200623115114j:plain

メーターは、中央に速度計、左に燃料計、右に水温計を配置。

タコメーターは付いていませんが、別にないなら無いで走行には全く不自由はありません。

 

しかし、このハーフミラー調の豪華なメーターまわりですが、非常に視認性が悪いです。画像のような薄暗い状況の時、数値や指針が全然視認できません。さらに、10㎞刻みのスピード表示の文字が小さく、パッと見で速度を把握できません。

 

f:id:ztourer:20200619205704j:plain

夜間のメーター照明。ブルーに光ってカッコいいですね。

しかし、写真だと明るく写っていますが、実際はとても暗く、運転中のポジションからでは速度の数字が全く判別できません。

 

f:id:ztourer:20200623124101j:plain

そこで、某オークションにて中古のメーター一式を購入しました。

画像上が後期モデル(CK42A)のメーターです。黒地で20㎞刻みで数字は大きく見やすく改良されています。

 

f:id:ztourer:20200623151441j:plainちょっと薄暗い状態でのメーターの視認性ですが、交換前とは比べ物にならないくらいに良くなっていると思います。

実際に走行してみましたが、速度は一発で視認できるようになりました。

一般的で退屈なデザインとなりましたが、視認性の良さは結果として安全運転につながるものだと思うし、これこそが機能美と言えるものではないでしょうか。

 

2020年7月1日追記:

気になる燃費ですが、わずか1週間、120km走った時点でご臨終となってしまい、分かりませんでした(笑)。

 

ただ、ガソリンを満タンにしてから70km走って何となく分かったのは、割と燃料計の針が下がるのが早い印象です。恐らく25km/L前後では?初代スカブはキャブ車なので、こんなものかもしれません。

 

 

 

f:id:ztourer:20200623183622j:plain

※そして納車から一週間後、白煙を上げて壊れました(笑)。

 

 結局、お楽しみの高速道路と峠でのワインディングを走れないまま終わってしまいました。

 

たった120kmしか乗っていない中、どんな乗り味だったのか思い出しながら記事を書きました。

 

スズキのビッグスクーターは初めてでしたが、ヤマハ車とはまた違った特徴があって楽しかったです。

足着きの良さと車重の軽さ、扱いやすくパワフルなエンジン、使い勝手のいいトランク…スカブの人気が良く分かったインプレッションでした。

 

何かご参考になれば幸いです。