グランドマジェスティ400に乗り換えてようやく1000kmを走りました。
今回は、高速道路と峠道を走ってみてのインプレッションをしてみたいと思います。
●高速性能について
高速道路走行について、エンジン性能を中心にインプレッションしてみます。
まず、ICからの合流は、特に爆発的な加速はしませんが、加速レーンをいっぱいに使っての合流であれば、時速100kmまで十分に加速することが出来ます。
時速100㎞時点で、エンジンは5000回転です。
5000回転から上の回転域は、非常にリニアでパワフル。
アクセルレスポンスも非常に良く、時速100㎞から追い越し加速は、グランドマジェスティ400で一番美味しい瞬間です。
しかも、こんなに高回転で400㏄単気筒をブン回しているのに、振動が全くありません。
これって本当にビッグシングル?4気筒エンジン??と間違えてしまう程の高回転域の伸びとパワーとスムーズさ。
これがDOHC4バルブと、バランサー採用の恩恵だと思います。
5000回転以上は、グランドマジェスティ400の一番美味しい回転域ですが、
これが、ゼロ加速スタート~時速60㎞までの街乗り常用域で全く使えないのは惜しい所です。
(ノーマルの駆動系では、時速60kmまでは4200回転以上に回らないようにセッティングされています。もったいない。)
高速走行中の安定は非常に高く、ハンドルのブレもありません。ただ、フロントが軽いため、もう少しどっしり感があれば安心です。
●峠インプレッション
まず、結論から言うと、ハンドリングは素直で安定してよく曲がります。
先述の通り、時速60kmまでは4200回転までしか使えないエンジンですが、低回転域のトルクの太さで、案外立ち上がりは速いです。
時速40km以上で回る中速~高速コーナーでは、クラッチが完全に繋がっているので、ダイレクトな加速感を味わうことが出来ます。
そして、意外にもコーナリング性能が高いです。
フロントブレーキに頼ってフロント荷重でコーナーに入ってバンクさせると、驚きの安定感。
TMAXのコーナリング性能に似ていて、コーナリング中もどっしりとした手応えを感じさせるので、コーナーを曲がり切れずに飛び出してしまいそうになるようなこともありません。
ステップの後方に足を乗せて、シートの後ろの方に座って前傾姿勢を取ると、コーナリング中の姿勢がピタッと決まります。
しかも、結構バンク角が深いです。常識的なスピード+αで走る限り、センスタを擦ることはほとんどありません。スタンダードのマジェスティ250よりもバンク角は深いのでは?
調子に乗ってちょっとペースを上げると、ガリガリと言っちゃいますが…ビッグスクーターの中では、 限界が高くてつかみやすいのではないでしょうか。
●さすがヤマハ車!
ビッグスクーターは、楽々移動マシーン的なイメージが強いですが、
グランドマジェスティは走りの楽しみもしっかり備えていて、走りを妥協していないところは、さすがヤマハ車だと思います。