8年間、相棒として連れ添ってきたTMAXを下取りに出すことになりました。
出会った日から8年も経っていたのか...と、過去の思い出を振り返りながら、ブログに軌跡を残したいと思います。
(次の新しい愛車は、また後日紹介します。)
出会いは、2011年9月。
当時、事情あってバイクを手放していた僕は、6年ぶりにバイクにリターンするために、バイクショップを訪れました。
とりあえず、昔からマジェスティのようなビッグスクーターが欲しくて、スクーターの展示してあるコーナーを見ていたところ、
バイクショップのスタッフの方に声を掛けられました。
そんな時、ちょうど目の前にあったのが、このブルーのTMAXだったのです。
「TMAXいいですよ。このバイクで阿蘇とか、やまなみハイウェイを走ったら気持ちいいですよ!」
と、スタッフの方が言います。
僕は、とりあえず250㏄とか125㏄のやつでいいと言うと、
「大型二輪免許持っているなら、これに乗らないとですよ!」
一旦、その日はバイク店を後にしましたが、バイク乗りたい病は収まることもなく、
数日後には、そのブルーのTMAXを買っていました。
勢いで買ってしまったTMAXでしたが、結果的に大正解でした。
防風性能がとても良く、ツーリング派の僕にはピッタリ。
それに、学生時代は峠を走り回っていたこともあり、峠に差し掛かると、今でもスイッチが入ってしまいますが(笑)、
TMAXは、そんな僕の走りに応えてくれました。
低速コーナーでの安定性と回頭性の良さは、スクーターの形をしたコーナリングマシンだと言えます。
大柄に見えて低速でとても扱いやすく、Uターンがとてもしやすいバイクです。
ヘルメットが一個と手荷物程度が収まるトランクも、深さがあってスクエアな形状であるため、とても使い勝手が良かったです。
色々とツーリングへ行ったのですが、時にはトラブルも。
本州の最果てをツーリング中、砂利にタイヤがハマって脱出できなくなったことがありました。
ソロツーリング中であり、付近に民家も何もなく、誰の手も借りることができません。
ロードサービスにお願いして、何とか脱出できました。
TMAXは、スクーターの形をしたスポーツバイクであると言われますが、
このフレームを見れば、スクーターの常識では考えられない形をしているのが良く分かります。
DOHC4バルブの並列2気筒エンジンですが、この複雑で巨大なエンジン本体。
変速はVベルト無段変速、自動遠心湿式多板クラッチに、ロスの少ないチェーンでタイヤを駆動するという、このメカニカルなエンジン。たまりません(笑)。
実は水平対向ボクサーエンジン?
この大きなバランサーのおかげで、不快な振動は少なく、
アクセルを回すと瞬時に大地を蹴って加速します。
一度、TMAXを手放しましたが、TMAXの走りの良さを忘れることができず、
わずか3か月で再びTMAXを買ってしまいました。
2代目のTMAXは、ブラックを基調に、シルバーのラインに赤いアクセントが目を引くスペシャルモデル。
バイクショップの店頭にたまたま展示してあり、即決で購入しました。
前オーナーが神経質なまでに大切にしていたという二代目のTMAX。
外装状態は、小傷はあってもサビは一つもなく、エンジンは非常にレスポンスよく回る健康優良児でした(笑)。
ハンドル、メーターリングまでブラックアウトされた、世界でたった一台の自慢のコックピット。
フェンダーに設置された大きなミラーは、視線の移動が少なく、視認性がとても良いです。
トランクに荷物満載し、ツーリングや、短距離移動、時には峠でかっ飛ばしたり、
何でも応えてくれるTMAXは、真のオールラウンダーです。
何でも僕の要望に応えてくれる優秀なTMAXですが、
長年連れ添っていると、どうしても気になる点が出てきました。
それは、
重いんです。
乗っていて重さを感じることはありませんが、
バイクを降りて取り回しするときに感じる重さ。
TMAXはイケメンなんですが…実は結構デブなんです(笑)。
そんな僕の要望に応えようと、TMAXも頑張ってダイエットしてくれましたが、
それでも、やっぱり重い。
重いというより、僕の体力の方が限界?
8年前、TMAXと出会った頃は、こんなに重さを感じませんでした。
むしろ、スクーターの割にスリムで軽いと思っていたほどです。
8年間でTMAXがデブになったのではなく、僕の体力が落ちた…。
足着きも、つま先立ちで225㎏の巨体を支えるのは結構きつく、
そろそろTMAXとの生活も終わりを迎えつつあることは感じていました。
そして、もうすぐTMAXとの生活はおしまいとなります。
寂しそうな顔をしているイケメンTMAX。別れは辛いけど、許して欲しい。
8年間、ありがとう。TMAXに出会えてよかった。