連日の鉄道ネタですみません。
九州新幹線長崎ルート(以下長崎新幹線と表記します)の整備に対し、様々な課題が山積しています。
僕なりの意見ですが、よろしければ最後までお付き合いください。
このページをご覧の皆さんは、既にご存知のことかと思いますが、
当初の長崎新幹線の整備計画では、先行開業する武雄温泉駅~長崎駅間がフル規格で開業し、新鳥栖駅~武雄温泉駅間は新開発のフリーゲージトレインで在来線を走行。
新在直通新幹線として開業予定だったのですが、フリーゲージトレインの開発は困難という結論に達し、新鳥栖~武雄温泉駅間もフル規格で新線を建設する方向で、現在議論が活発に交わされています。
当初の計画にはなかった、新鳥栖~武雄温泉駅間のフル規格での新線建設による、巨額の建設費負担が突然発生。
現状の在来線特急と、フル規格新幹線開通後の博多への時短効果は、ほんのわずかしかないのに、巨額の建設費を負担することになった佐賀県。当然黙っていません。
九州新幹線 長崎ルートで与党検討委「フル規格前提に議論」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190328-00000017-san-l42
複線化区間縮小、佐賀県が反発 九州新幹線整備で
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190403-00000005-san-l41
長崎新幹線建設問題に関する記事です。
フル規格で建設することによるメリットは、佐賀県には全くないのでしょうか?
☆僕の考える、佐賀県がフル規格で得られるメリットについて
まず、佐賀県は大切なことを忘れていると思う。
それは、佐賀県民の利便性しか考えていないことです。
時短効果は少ししかないという話は、博多~佐賀間だけの話。
佐賀の人は、福岡にしか行かないのですか?
- フル規格で佐賀県が得るメリットとは?
- フル規格で新幹線がつながれば、佐賀から関西圏、関東圏が直通します。
佐賀から関西、関東方面へのアクセスが、現在のような在来線への乗り換えがなくなることにより利便性が向上します。そう考えれば、時短効果は大きいはずです。
また、佐賀にはたくさんの観光地がありますよね。
幕末維新の舞台となった県であるし、名湯の武雄、嬉野温泉、祐徳稲荷神社や有田焼etc…。
関西、関東方面からの観光客を佐賀へ呼び込むことができるはず。
それに、佐賀には日本全国に誇る大イベントがありますよね?
『佐賀バルーンフェスタ』
様々な観光地やイベントも、新幹線が直通すれば、関西、関東からの集客効果は大きいと思います。
佐賀の経済も、大阪東京と直通になることで、さらに発展するのではないでしょうか。
また、ネットのある記事で読んだことがあるのですが、
新鳥栖駅で新幹線から在来線特急に乗り換える利用客が多いそうで、そのほとんどが佐賀駅にて下車しているという話を聞いたことがあります。
他県から佐賀へ人と物の流通を活発にさせるには、フル規格での建設は必要不可避だと思います。
今、佐賀県に新幹線という大きな発展の礎が出来ようとしているのに、もったいないと思います。
このまま、フル規格で建設されないのであれば、
佐賀、長崎両県にとって、デメリットしかないと思うのです。
↑こちらの記事もご参照ください。2019.8.18