ちょっとそこまで

~何気なく撮った写真とバイクと旅の記憶~

ヤマハSR400試乗レポート

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SR400といえば、言わずと知れた名車。
発売から38年間途絶えることなく続いてきたSRイズム。

SR400のインプレッションは数多くあるので、僕のインプレッションは価値はないと思いますが、
僕なりの目線でインプレッションをお送りしたいと思います。
ちなみに、僕はSRに乗るのは生まれて初めてのことでしたので、
SRを検討されている方の参考になるのではと思います。

試乗したのは、SR400の2012年型。インジェクションモデル。

  1. キックスタートについて

初心者や初めてSRに乗る方にとって、一番の懸念となるのが、おそらくキックスタートだと思います。
僕もSRに乗るのは初めてで、果たしてエンジンは一発でかけられるのか?と心配していました。
しかし、案外簡単でした。っていうか、何も難しいことはありませんし、何も力は要りませんでした。
デコンプレバーを握ってキックインジケーターの窓にシルバーのマークを出して、キックレバーを上から踏むだけで一発で始動しました。
キックレバーを思いっきり踏むのではなくて、軽くフニャって感じで踏むだけでエンジンはかかりました。
尚、今回試乗したのはインジェクションモデルで、従来のキャブモデルに比べるとエンジンの始動性はとてもいいとのことです。
一度でもエンジンをかけることができたら、心配は吹き飛びます。むしろ、キックスタートでエンジンをかけるという行為が、何故か楽しく感じるはずです。
僕は、何度もエンジンをキックスタートしては止めてを繰り返して、キックスタートを楽しんでしまいました(笑)。
『好きこそ物の上手なれ』ということわざがあるように、人間は上手く行くことはもっと上達しようとする習性があり、
SRのキックはそんな人間の習性が現れた行為なのかなと思います。

    1. エンジンの特性について

散々言われているビッグシングル特有の振動についてですが、僕にとってそれは不快には思いませんでした。
シートやハンドルには振動は大きく伝わって来ません。むしろ、その振動と言うか、鼓動感が心地よい感じでした。
ただし、回転数を上げるとステップには激しく振動が伝わってくるようです。きちんとしたライディングシューズを履いていれば、また違って感じたのかもしれません。

エンジンは、相当な低速トルク型です。3000回転以下に落ちても、とにかく低回転域で粘ります。
意地悪くアイドリング状態から1速でクラッチを繋ぐと、スルスルと走り出します。そのまま2速にシフトアップすると、エンジンは止まりそうになりながらも前に進み続けます。
4気筒や2気筒の高回転型エンジンに慣れている方なら、低速トルクの厚さに驚くはずです。
SR乗りの方から、2千回転から3千回転あたりを使ってドコドコダダダダダンと走るのが楽しいと聞いたことがありますが、その意味が凄くよく分かりました。

反対に、高回転域での加速を試してみようとしましたが、5千回転以上で回すのをやめました。
5千回転あたりから激しい振動が始まり、まるでエンジンがそれ以上回さないでほしいと訴えかけているように感じたからです。
レッドゾーンは7千回転以上からなのでまだ回せるはずなのですが、もともと回して飛ばすタイプのバイクではないし、5千回転も回っていれば必要十分と思いました。
実際、1速と2速が非常にワイドに取ってあり、2速5千回転で時速50kmくらいに達します。実用上十分であり、信号ダッシュで四輪車に負けることはほとんどありませんでした。

また、ブレーキはフロントがディスク、リアはドラムですが、必要十分によく効くブレーキです。設計は古くても、制動力は現代レベルであるといえます。
乗り心地は非常にマイルド。柔らか目のサスと厚手のシートのおかげで、路面の段差での突き上げはほぼ気になりませんでした。
取り回しは非常に軽く、押し歩きは楽勝です。4気筒車に慣れている方だと、自転車並みに感じるのではないでしょうか。

その軽さを生かしてひらひらと切り返すコーナーでは抜群の回頭性がありますが、コーナリング中のピタッと張り付いて曲がる感覚は少し薄いように感じました。もともと峠やサーキットで攻めるバイクではないので、コーナリング性能はそこそこという感じです。

燃費は、街乗りと峠道などを組み合わせてリッター29キロでした。


SRは、速いとか快適とかではなく、楽しいバイクです。また、パーツ一つ一つの質感の高さにも目を引かれます。走る楽しみ、所有する楽しみを教えてくれるバイクでした。