福岡県芦屋町から福岡市志賀島にかけての福岡県北部の海岸は、美しい砂浜と松原がおよそ50km断続して続く。
あまり知られていない福岡県の美しい海岸風景を求めて、撮影の旅に出かけた。
訪問日 2013年4月17日水曜日、4月22日月曜日、5月1日水曜日
芦屋町の芦屋海水浴場より。弧を描きながら砂浜と三里松原が続く。奥に見える2つの山は、左が孔大寺山、右は湯川山。
新松原海岸より。芦屋の砂浜の色は濃い。
岡垣町の国道495号の松原の道路を走っていると、ホテルの入り口がある。ホテル横の川沿いの道を抜けると、この海岸に出る。川沿いの道は未舗装の上、大きな水溜りやぬかるみがあるので、二輪で訪れる方は気を付けていただきたい。
湯川山に登る道路の途中から三里松原を一望できる。山頂からの風景を撮影したかったのだが、山頂への道路は閉鎖されていた。
岡垣町波津の県道300号より。このように、福岡県内で海を見ながらクルーズ出来る道路は少ない。県内のライダーに人気のツーリングコースだ。
このように、道路すぐ下まで海が迫る。波が高い日は注意したい。
ここは、さつき松原。護岸工事されている箇所も多く、砂浜は所々途切れているが、松原は途切れることなく続く。右奥に見える島は勝島。その左の山は神湊(九州本土)。
松原より海を臨む。左奥に見える島が筑前大島。右側の島は地島。
鐘崎漁港を出て神湊へ続く県道300号は、このように松原内を走る。
道の駅むなかたにて。人気のツーリングコースのため、バイクはとても多い。
道の駅むなかたから海岸に出ると、さつき松原を一望できる公園がある。鐘崎側は護岸工事で砂浜は消滅していたが、神湊側では砂浜はそのままだ。サーファーが数名練習していた。
タイミング良く、神湊港フェリーターミナルに入港する連絡船を撮影できた。沖合の筑前大島とを結ぶ。
あの坂を越えると、海が見える。こんなロケーションは、誰だってワクワクするはず。
勝浦浜より。白石浜までおよそ5kmの砂浜海岸と松原が続く。さつき松原と違い、こちらは護岸工事はなく、白い砂浜が続く。
勝浦浜には、わずか1kmながら、このように海の家や旅館などが立ち並び、砂浜を見ながらクルージングできる道路がある(ただし、道幅は狭い)。
福岡県北部には、このような砂浜海岸沿いをクルージングできる道路は、ほんのわずかしかない。あっても遊歩道として整備してあり、車両の乗り入れは禁止だ。湘南海岸や九十九里浜のように、砂浜と海を横目に見ながらクルージングできる道路があれば、絶好のツーリング(ドライブ)スポットなんだけどなぁ。
福津市渡地区には、広大な土地に本格的な太陽光発電所が稼動していた。再生可能エネルギーの普及がさらに加速すれば、各地でこのような景色を見ることになるだろう。
白石浜より。松原の中の暗くて狭く荒れた未舗装路(今回のツーリングはオフロード走行が多い…)を行くと、どこまでも続く真っ白な砂浜が突如現れる。
iPhoneのパノラマモードで撮影。大きく弧を描きながら続く砂浜と松原と青い海、青空と流れ行く雲。福岡にいることを忘れてしまいそうだ。
大峰山自然公園から福津市の津屋崎市街を見下ろす。
※ネット上に、大峰山頂から玄界灘をぐるっと一望している写真が掲載されていたのだが、どうやらその写真は、山頂にある日本海海戦祈念碑(下写真参照。祈念碑上には登れないようになっている)の上に脚立を使って登って撮ったものだとのこと(撮影者氏は許可を得ていたのだろうか?)。通常の撮影であれば、この写真のアングルが限界である。
山頂の祈念碑。前述のとおり、無断で上に登ることは出来ない。危険だ。
この祈念碑の海側には、日本海海戦場となった方角へ大砲が向けられている。
公園の南東側より、相島、志賀島、遠くに玄海島が見える。
津屋崎海水浴場にて。海の家やマリンスポーツショップ、カフェが立ち並ぶ。
リゾートホテル(マンション?)があり、ウインドサーフィンを楽しんでいる人もいる。南国の楽園の雰囲気だ。
新宮浜より。弧を描きながら続く広い砂浜が印象的だ。夏場は海水浴客で賑わう。福岡都市圏に近く、海の家や各種店舗や施設も充実しており、気軽に遊びに来れる海岸だ。
福岡市三苫にある綿津見神社より。三苫海水浴場の端の少し小高い断崖の上にある神社だ。お参りした後、境内奥にある階段で海岸へ下りた。
神社の境内を過ぎると、少し小高い所から三苫海水浴場を見ることが出来る。訪れた日は風が強く、サーファーが波乗りを楽しんでいた。
iPhoneのパノラマ機能を使って撮影。三苫海岸から志賀島まで続く砂浜海岸と松原。
志賀島の潮見公園の展望台より。ここは昨年の黒瀬ツーリングの回で訪れたことがある。海ノ中道から志賀島にかけて陸続きになっている砂州が見える。
iPhoneでパノラマ撮影。津屋崎から続く砂浜海岸を一望できる。
博多湾に目を向けると、ヤフオクドームやシーホーク、福岡タワーが見える。
福岡に住むバイク乗りにとって、ツーリングの目的地と言えば、どうしても山口の角島や秋吉台、熊本の阿蘇方面を想像しがちだ。しかし、意外と福岡県内にもこんなに絵になる場所がある。少し遅く起きた朝は、たまにはのんびりと福北沿岸ツーリングを楽しんでみるのもいいのかもしれない。