ちょっとそこまで

~何気なく撮った写真と旅の記憶~

【山口】関門海峡フェリーに乗船ツーリング

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2011年11月11日金曜日
関門海峡フェリーが、来る2011年11月30日をもって運航終了する。
5年ほど前に、下関の彦島に仕事で訪れた際に利用したことがあるのだが、運航終了前にもう一度乗船したいと思い、下関へ向かった。

本州と九州を隔てる関門海峡。この海峡を渡る手段は、関門橋(高速道路)、関門国道トンネル(車道は有料、歩道は無料)、関門鉄道トンネル(在来線)、関門新幹線トンネル、そして、関門海峡フェリーだ。今回のフェリーの廃止に伴って、交通手段の一つ(特に、彦島と小倉間)を失うことになる。

下関側のフェリーのりばに到着。写真に写っていないが、乗船券売り場とレストランが併設されている。

フェリーのりばに到着すると、間もなくフェリーが入港してきた。
ゆっくりフェリーの写真や待合室の様子を撮影したかったのだが、すぐに出航するとのことなので、急いで乗船した。
甲板は3車線分の幅があり、普通車なら20台ほど載せることができそう。この便には、普通車10台程と、トラック数台が載っていた。

小倉に向けて出発。
2階デッキには、ジュースの自販機、客室やトイレなどの施設がある。乗船時間はわずか13分間だが、乗船中もくつろげるスペースは設けられている。

関門航路を行く船と直角に交差しながらフェリーは進む。他の船とこんなに接近することも。

あっという間に小倉のフェリーのりばに到着。13分間の短い船旅だった。

航路廃止後、関門海峡を渡るには、門司まで走ってからトンネルか関門橋を利用することになる。地図で見てみると、結構遠回りになる。
フェリーは小倉市街から下関市街までの最短ルートでもあったので、この間を車で頻繁に行き来する人にとっては、かなり影響を受けることになると思う。
さらに、関門トンネル関門橋は通行車両の規制が厳しく、大型特殊車両や重量物運搬車はフェリー廃止後、行き場を失うことになるという。

廃止の要因は、関門橋の通行料値下げやETC割引施策による利用者の減少、燃料費の高騰による採算悪化という。大分ホーバーフェリーの廃止も同様の要因だった。
自動車、鉄道、飛行機、フェリーと、それぞれ特徴や利便性の異なる『交通手段』なのだから、客の取り合いではなくて、お互い用途に応じて棲み分けは出来ないのだろうか?


短いですが動画をどうぞ↓


いつか航路再開の日を信じて。