2011年4月14日木曜日
前回に引き続き、今回は筑後船小屋駅を訪れた。
ここ筑後船小屋駅は、建設途中に何度か調査で訪れたこともあり、非常に興味深い駅だ。以前訪れた時の写真と見比べながら解説できればと思う。
西口の駅前ロータリー。バス、タクシーのりばがある。
西口正面にある在来線駅。乗り換えは、改札を一度出る必要あり。駅職員の方が明るくあいさつしてくれた。
こちらは東口。ロータリー等はなく、公園に面している。
駅改札内2階には、周辺地域の観光案内ブースがある。船小屋温泉や柳川をはじめ、観光資源豊富な地域であることがよくわかる。駅構内には待合ルームと売店があるのみ。飲食店はなかった。
現在の駅全景。左手には在来線駅が見える。
これは2009年5月に上記と同じ場所から撮影した時の写真。移り変わりが良くわかる。
現在の様子。左手に在来線駅の誇線橋が見える。
これは2010年1月に上記と同じ場所から撮影したもの。一年前は在来線駅はなかった。
周辺案内図。公園の中の駅というのがコンセプトのようだ。駅西側には運動公園があり、東側には芝生広場やキャンプ場が平成23年度供用開始予定との事。
駅までのアクセス道路が出来ていた。もともと国道からのアクセスが悪かったのだが、開業とあわせて改善された。
紆余曲折の上に建設された筑後船小屋駅だが、単に駅が出来ただけではないようだ。
もともと何もなかった場所に新駅を建設し、在来線駅を移転させ、駐車場やアクセス道路を建設し、周辺には公園や新たに発見された温泉等の観光施設を造成している。駅周辺の開発も含めると、非常にお金のかかっている駅だという印象を受けた。
豊富な観光資源を武器に、観光拠点駅としての活用を探っているようだ。
個人的には、博多まで新幹線利用で30分、在来線でも快速停車駅に昇格し、久留米まで15分という立地条件を生かして、ベッドタウン化するのも一つの方法だと思う。
今後、筑後船小屋駅がどのように発展していくか見守っていきたい。
番外編 3月10日限りで廃止された旧船小屋駅を見に行った。駅敷地内は閉鎖され、誰もいなくなった。駅舎やホーム、誇線橋はまだ残っていた。
長年の役目を終え、通り過ぎる列車を静かに見守りながら余生を送っている。