ちょっとそこまで

~何気なく撮った写真と旅の記憶~

九州新幹線体験乗車 新鳥栖〜博多

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2011年4月4日月曜日
2011年3月12日土曜日に全線開業した九州新幹線

九州では全線開業に向けてムードが高まっていたが、全線開業前日の3月11日金曜日に発生した東日本大震災の影響により、全線開業数日間の平均乗車率は35%程度と、大きく落ち込んでいるという。

日本国中が自粛ムードのため、低調な出発は致し方ないところだろう。

当ブログでは過去に2度(2009年5月、2010年1月)九州新幹線工事の様子を調査していたので、開業後の様子は非常に興味深い。
新鳥栖〜博多間で体験乗車と調査をしてきた。


鳥栖市朝日山山頂展望台より、新鳥栖駅全景
駅前広場が造成されているが、まだ工事中部分もある。

現在の様子。在来線駅が新たに開業している。手前は大駐車場がある(24時間で100円。安い!)

上記と同じ場所から2010年1月に撮影したもの。一年前は在来線駅も駐車場もなかった。

新鳥栖駅西口 こちらが正面口になる。ロータリーやタクシーのりばがある。

新鳥栖駅東口 こちらはタクシーのりば等の施設は一切ない。古い住宅地が広がる

新鳥栖駅からの運賃表
新幹線は各駅停車タイプでも特急料金がかかるので、わずか6km先の久留米駅まで1050円もする。

ホーム上の天井は、鉄筋が複雑に組み合わされて屋根を支えている。

800系つばめが停車中(先頭車が撮れなかった)

新鳥栖駅構内には、土産屋を兼ねたファミリーマートが一店と、立ち食いうどんの中央軒が一店、鳥栖市の観光案内所が一つ、待合ルームが一ヶ所ある。立派な駅舎に、必要最小限な施設があるといった感じだ。

博多駅までの一区間のみ往復乗車だったが、第一印象としては車内が「ガラガラ」だった。やはり、乗車率は非常に低いのだ。
ただし、乗車した列車は各駅停車タイプのつばめ号で、午後2時台と言う事もあったからかもしれない。

新規に建設された路線だけあって、乗り心地は非常に良くて快適だ。

そして、想像以上に急な上り勾配がある。博多南駅付近を過ぎて筑紫トンネルに入るまで、結構急な勾配が連続する。
そんな急勾配を力強く加速しながらトンネル区間に入って行く800系。この加速力は強烈だ。

低調な出発となってしまった九州新幹線ではあるが、大きな荷物を抱えて降りてくる旅行帰りの方や出張帰りのビジネスマンの方も少なからずいた。震災復興が進むにつれて、少しずつ乗車率も回復してくるだろう。新幹線開通効果は少しずつ現れてくるだろう。

長年の構想の末、ついに全線開業した九州新幹線。この恩恵を一人でも多くの人が受けられるように、新幹線の存在と魅力を発信し続ける必要があると思った。